仲介業者のスタンス

2007年11月27日


今日、賃貸物件(借家)の入居者がお見えになり、家主さんの悪口を一挙にまくし立てて帰られた。家主さんに対する不満を伝えて欲しいとの趣旨であろうが、直截に伝えることは無理であろう内容が多く、少し時間を空けてから、双方が少しでも理解し合えるように話してみたいと考えている。
仲介業者は、賃貸人と賃借人との丁度真ん中に立つべきものと思っているが、真ん中に立とうとすると、双方から不満を残す形になることも当然に予測できる。賃貸人に頼りにされ過ぎ、賃借人の権利を無視し、かつ、利益を損ねる程のスタンスをとれば、社会正義は実現できない。一方、その逆でも、賃借人による非常識と思われるような権利の乱用が幅を利かしてくることになる。
法があり、地域の慣行があり、人々をつなぐ情の世界もある。それらの土壌の上に個々の人格的特性と思いやりが交錯し、更に円滑な人間関係を醸成する。程々の中庸の考え方、換言すれば、ほどよいあんばいが大切なのである。
気が重い宿題が残った。








One Response to 仲介業者のスタンス

  1. sakida says:

    こんばんは。いつもながら、大変なお仕事だな~と思います。
    私のような片一方が依頼人になる職業とは違って、そうともいかない職業でいらっしゃいますから、気が重くなることもありますね、本当に大変だと思います。
    頑張ってくださいね。

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