慇懃無礼とドライな感覚

2007年11月18日


弊社がここ数年の間、賃貸でお世話になったある地主さん所有のアパートとマンションが大手販売会社の取扱いで売りに出された。弊社以外にも長年、賃貸のお世話をされてきた不動産会社があるが、そちらの会社でもなく、この度の販売は他の会社が引き受けたという形である。詳細は分からないが、弊社も今日まで出来る限り、入居率を上げるために時間と費用をかけてきたという、物件への思いがある。厳しい世界の不動産業界ではあるが、何か、違うのではないかとの印象を持った。
数日前、地主さんの奥さんと娘さんが弊社に挨拶に来られた。先行き、アパート・マンションの経営に自信が持てないとの理由で売却を決められたとのこと。前触れなしの突然の来社と予測もしなかった売却の話ゆえ多少驚きもしたが、きちんとお聞きし、お二人の心の負担(?)を除きお帰りいただいた。
アパート・マンションはいずれもかなり安く売り出されているが、利回りは満室時の計算であろう。古くなると大改装と設備充実が欠かせない。賃料を下げることも出てくる。ペットを許可するかどうかも検討されたり、2台目駐車場の確保も大事になる。家主さんのご苦労もわたくしども仲介業者は理解しているつもりであるが、色々な意味で積極的なアドバイスが求められているのかも知れない。