賃貸における滞納については、家主さんだけでなく私ども仲介業者や管理業者にとっても大きな悩みの種であり、滞納にたいしての対応も様々なものになる。督促も、本人や保証人に対して、文書・電話・訪問その他色々出てくる。
特別の事情により生活困窮が明らかな場合がある。一方、理解しにくいほどの無責任の印象を持つ場合もある。
いずれの場合にせよ、次第に連絡が取りにくくなり、最後は家主さんや管理会社からの解約による退去明渡しの要求という最悪の事態になることもある。こういったケースでは、退去時の原状回復の工事に関する精算もうまくいかず、家主さんに対して相当な損害を与えることも多い。
契約社会であるのに、時としてその契約書があまり意味を為さぬほど軽んじられることも出てくることもある。それは、少し違うのではないかと、時として思う。
滞納せざるを得なくなった場合の安直な解決策はないが、少なくとも連絡はきちんと取っていただきたいものだ。連絡を取れれば、その時点で賃貸人と賃借人との間の信頼関係が破壊的になることはないように思う。
実際に話をして解決できることは多い。滞納がなくなるまでの支払い計画をきちんと文書で示せば、家主さんも理解を示し、「頑張ってください。」、ということになる。
大事なことは、約束は必ず守らなければならないということだ。二度はない。きちんと守ってこそ、信頼関係が続いていくものと思う。
賃料滞納に思うこと
2007年10月28日