新井満さんの講演

2009年3月2日


1日は、『千の風になって』の訳詩・作曲家の新井満(芥川賞作家)さんが「さくらぴあ大ホール」にて講演と朗読をされ、そして歌唱も披露された。テーマは生と死、「いのち」の不思議さについてのものであった。10年にわたる般若心経の研究とその成果の意訳(自由訳)をベースに、静かに、深く、時には笑いを取りながらの語りかけは、会場の皆さんの心の奥深くまで届き、会場全体を温かい空気に包み込んでいる。すごい!
「死ぬということは、一巻の終わりということではない。風や鳥や光になって命はつながっていく。人それぞれに、遡れば幾百万人の祖先があり、その方々の一人欠けても自らの存在はなかった。ご縁で結ばれし奇跡のいのち。そのことに感謝し、今を一生懸命に生き、また、他者に対する思いやりや生きとしいけるもの(人、動植物、自然)全てに愛を注ぐことが大事だ」と。
「色即是空、空即是色」の新井さんの解釈も興味深かった。空とは変化すること、だそうである。平家物語,方丈記の無常観、夏目漱石・川端康成・太宰治・三島由紀夫の死生観についても触れられた。
「縁ありてこの世に生を受けた奇跡に感謝し、いのちを大切にいきる。愛する人を失ったらその人の分までしっかり生きる。そして、自分が死んだら大空の高い所で、風や光になって愛する人々を見守ってあげる。」
感動、合掌!
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