九州1700キロ・三泊四日、車の旅

2008年8月28日


%E7%9F%A5%E8%A6%A7%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%BC%9A%E9%A4%A8.jpg
朝晩、かなり過ごしやすくなったが、日中は、まだまだ暑い。先の盆休暇は、いつものパターン(郷里への墓参りと、ぼんやり過ごすこと)とは変えて家内と車で九州へ行った。ダイワハウスからダイワリゾートに予約を入れていただき、唐津、霧島、別府とダイワロイヤルホテルでお世話になった。家内とわたくしとでは行きたい場所も微妙に異なる。九州は何度か旅行に出かけているが、わたくしとしては、これまで訪ねたことのない「知覧」に行かなければとの思いが強くあり、今回、やっと実現できた。もう一箇所、どうしても尋ねたい所があった。唐津のある窯元である。若い頃、東京で勤務していた頃、よく利用した渋谷の「紫苑」というお店に、中里さんというマスター(?)がいた。唐津の出身者で、父親は唐津焼の窯元と聞いていた。父親が焼いた茶碗というのを、わずかばかりのお礼でいただいたのだ。以来、その茶碗は東京からわたくしとともに何回かの引越しを経ていたのだが・・・。およそ10年前、突如わが家に尋ねてきた若き二人の外人さんに、何の意味もないのであるが、安っぽい国際交流と笑われそうであるが、つい、present for you をやってしまった。後悔、遅し!恥ずかしくもある。その後、唐津焼の話題が出るたびに、やるせなき虚脱感を幾度も味わうことに。東京で知っていた中里さんが唐津に帰っておられるかどうか分かるはずもなく、また、窯元の縁につながるだけの方だったかもしれない。ただ、茶碗を手放したことを、詫びたかった。中里太郎右衛門釜、三玄窯、隆太窯と回った。中里太郎右衛門釜は、盆中であったが、展示品の見学をさせていただいた。昔の、東京の中里さんの話を受付の女性にしたが、丁寧には応えていただくものの、「そういう方は、いらっしゃらないと思います。」さもありなん。中里姓の窯元は、三玄窯、隆太窯があると教えていただいた。もちろん、尋ねて行ったものの、三玄窯はお休み、隆太窯は、先生がアメリカ出張とのこと(電話で、お孫さん?らしき方からうかがう。)であった。時間をかなり費やしたが、家内は、文句を言わずに付き合ってくれた。心のもやもやが、すっきりとした瞬間でもあった。