日下開山

2007年8月8日


かつては大関が最高位であり、大関の中で相撲の実力だけでなく、人格も一等抜きん出ているものが権威筋から横綱の免許を与えられたようだ。横綱は日下開山とも呼ばれる。天下無双の存在なのだ。26歳の朝青龍(第68代横綱)に完成された人格を期待するのは無理のように思えるが、横綱を張る以上、やはり大相撲のファンは期待する。外国人の関取が増え、上位陣を占めるのは、やはり日本人として寂しく感じるものだ。大相撲の人気を支えるために、安易に外国人に門戸を開いてきた協会にも責任がありそうだ。偏狭な観点から言うのではない。生活習慣の違う異国から有為な将来のある若者を自ら襟を正しながら愛情を注いで指導してきているかどうかを言いたい。大相撲はショーではないのだ。神事に由来する誇れる国技と、私は思う。今回の問題の処理がどのように行なわれるかは、大相撲の行く末を占う上で極めて重要である。