自民党惨敗

2007年7月31日


数多の人を乗せた最新設備を誇る大型船が、目指す港もなく、立ち寄る港もなく、また、帰るべき港もない大海原に漂流しているとすればどうであろうか。今の日本はその漂流する大型船である。リセットは無理でも新しいスタートは切れる。歴史認識(南京大虐殺、従軍慰安婦その他)、原爆等非人道的大量破壊兵器、教育問題、環境・食料・エネルギー問題、宗教・人種・民族の対立問題等々については快刀乱麻の解決策はかつての四大聖人が今の世に降りてきても持ち合わせていないだろう。とりあえず、国家としての歴史認識・評価を今の時点で確定すること。また、国力に応じた国家と国民の行動規範と生活水準を守ること。対立を前提とした現実的な妥協、未来に向けての叡智の結集、これ以外にはないように思える。世界で何番、全国で何番という基準は意味を持たない。自民党が2大政党時代の到来を待ちわびて、ハンデを振りまいて参議院選挙の惨敗を演出したと思えるほど結果は見えていた。国会運営がどのような形で進められようとも、過去・現在・未来の国家と国民利益を守る政治が行われるように願う。