仲介業者の宿命

2009年9月30日


賃貸物件の退去・明渡しは、月末がどうしても多くなる。退去時の敷金の精算に苦労することも多い。管理料をいただいていない物件でも、敷金の精算手続きや原状回復にともなう修復工事の手配など、慣行的に仲介業者がやることは色々ある。
賃料滞納やペット等による破損・汚損の問題は以前よりあるが、不況下の今日、その数を増してきているようだ。
ペット飼育が許可された契約であろうと、破損・汚損の責任は入居者にあり敷金の範囲で原状回復工事の費用を精算できない場合、入居者は追加の費用を支払うことになる。
入居時の印象とは極端に乖離(かいり)した人格を退去時に垣間見ることもある。
神様、仏様、ご先祖様に祈りながらの精算書も、家主と入居者の修復費用の負担割合の調整で、一度で決まらないことも多い。
合理的な物の見方や世間の相場の通用しない極端な主張をされる方に正論は通じない。
払いたくても払えないという経済状態の方には、気の遠くなるような解決への苦悩の時間が待ち構えている。
賃貸人と賃借人とのはざ間にある仲介業者。双方から、半分好かれ半分嫌われるのは、中立的立場にある仲介業者の宿命と思う。
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